7. 結語
- 全国81の大学医学部・医科大学と80の看護大学及び医学部がある看護学校に対し緩和ケア医療(ケア)教育の現状をアンケートにより調査し、過去に行った調査結果と比較した。
- 2001年度講義施行率は医学部、看護学部とも94%以上を示した。
- 講義の名称についてはターミナルケアが主体だった以前に比べ、緩和医療(ケア)へと変わってきた。
- 講義実施学年は医学部では高学年主体より中~高学年主体へと変わってきた。看護学部では学年数の差もあり偏りは見られなかった。
- 講義コマ数は系統講義に必要な最低コマ数を7と定義したとき医学部、看護学部とも充促しているとは言い難い。
- 講義担当教官は医学部では内科、外科、麻酔科が中心であるが、各科が関与するようになってきた。看護学部では麻酔科が中心であったが、看護科教員が主体となり、麻酔科、内科が支えるかたちとなっている。
- 講義内容は医学部、看護学部とも総論的内容より各論的内容へと変化してきた。
- 講義方法は講義主体であるが、医学部では事例検討、実習、グループワーク、ロールプレイング、ビデオ学習が取り入れられ、看護学部ではビデオ学習、グループワークが特徴的であった。
- 大学病院の緩和ケアを考える会より卒前緩和ケア教育のカリキュラム試案を提示した。
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