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(2011年7月1日~)
ホスピス・緩和ケアに関する調査研究報告
2001年度調査研究報告


■大学病院の医学部・看護学部における緩和ケア教育の現状調査と提言<2P>

5. アンケート結果
1)医学部における比較検討

 講義施行率は1995年度44%、1998年度48%、2001年度94%だった(図1)。

 講義名称については、1995年度はターミナルケア(44%)、疼痛治療(22%)、末期医療・終末期医療(17%)、緩和疼痛対策(11%)、死の臨床(6%)に対し、2001年度は、緩和医療(14%)、ターミナルケア(14%)、医学概論(14%)、緩和ケア(11%)、終末期医療(10%)、疼痛緩和(8%)、麻酔・ペインクリニック(7%)、総論・総合講義(7%)、倫理学(3%)、インフォームド・コンセント(3%)だった(表1)。

 講義実施学年については、1995年度は1年27%、2年10%、3年0%、4年6%、5年20%、6年37%。1998年度は、1年7%、2年2%、3年7%、4年37%、5年28%、6年18%。2001年度は、1年13%、2年7%、3年12%、4年31%、5年17%、6年20%だった(図2)。


【図1 講義施行率】

【表1 講義名称】
【図2 講義実施学年】
 講義コマ数は2001年度のみの調査結果で、7コマ以上24%、2コマ21%、1コマ17%、4コマ13%、3コマ11%、6コマ10%、5コマ5%だった(図3)。

講義担当教官(単位は人)は、1995年度は、麻酔科(8)、医学概論(4)、内科(3)。1998年度は、麻酔科(15)、内科(5)、外科(4)、精神科(4)、公衆衛生(2)、腫瘍科(1)。2001年度は、麻酔科(37)、内科(24)、外科(14)、精神科(14)、放射線科(3)、泌尿器科(2)、衛生学(2)、その他ホスピス科、総合臨床医学、心療内科、リハビリテーション科、看護学科、哲学、倫理学、保健学科、環境保健医学、医療社会福祉部、救急部、耳鼻科、神経内科、人文科学社会科学、生理学、地域医療部、包括地域医療部、輸血部だった(図4)。


【図3 講義コマ数】
【図4 講義担当教官】
 講義内容は、1995年度は末期医療・ホスピスケア(43%)、疼痛緩和(33%)、生と死(17%)、倫理・告知・臓器移植(7%)。2001年度は、疼痛緩和(16%)、インフォームド・コンセント(16%)、ホスピス(14%)、癌告知(13%)、症状緩和(13%)、チーム医療(11%)、家族のケア(10%)、尊厳死他(2%)、ターミナルケア(1%)、緩和ケア(1%)、死の準備教育、病と死の人間学、在宅疼痛治療、エイズ患者が医学生に望む事、ヘルスケア、事前指定書だった(図5)。
【図5 講義内容】
【図6 講義方法】
 講義方法は2001年度のみの調査結果であるが、緩和ケアの講義があると答えた67大学のうち、講義形式を行っていると回答した施設が60、事例検討16、実習12、グループワーク8、ロールプレイ・ビデオ学習それぞれ7、他レポート、チュートリアル教育だった(図6)。


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