2022年度 第23期事業報告書 (自:2022年4月1日 至:2023年3月31日)
[ご挨拶] 平素より、ホスピス財団へのご理解とご支援を賜り、厚く感謝申し上げます。この度、『第23期(2022年4月1日~2023年3月31日)事業報告書』が完成しましたのでお届けいたします。 2023年5月
(公財)日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団 事業委員会・委員長 恒藤 暁
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[事業活動]
(1)進行がん患者とその家族を対象とした Serious Illness Care Program - Family の混合研究法による
実施可能性の検証・・・諸事情により次年度へ延期となった。
(2)性的マイノリティに対する緩和ケアのあり方に関する研究 実施済
なお、2021 年度に採択されたが延期となった「メサドンによる難治性がん疼痛治療に関する多施設共同前向き観察試験 次年度に再延期された。
また、2020 年度に採択された「苦痛緩和のための鎮静に関する法律上の問題に関する研究 は新型コロナウイルス感染症の影響で、さらに次年度へ延期となった。
実施可能性の検証・・・諸事情により次年度へ延期となった。
(2)性的マイノリティに対する緩和ケアのあり方に関する研究 実施済
なお、2021 年度に採択されたが延期となった「メサドンによる難治性がん疼痛治療に関する多施設共同前向き観察試験 次年度に再延期された。
また、2020 年度に採択された「苦痛緩和のための鎮静に関する法律上の問題に関する研究 は新型コロナウイルス感染症の影響で、さらに次年度へ延期となった。
2.遺族によるホスピス・緩和ケアの質の評価に関する調査研究事業(第5次調査・1年目)
遺族によるケアの質の評価に関する研究(J-HOPE5:以下、第 5 次調査)は、2020 年度からの 4 年間の調査研究事業を予定し、 2020 年は第 5 次調査のための研究の概要、スケジュールの検討会議と付帯研究説明会の開催および募集を行った。 2021 年度に研究計画書、調査票の作成を行い、東北大学での倫理審査と参加施設での倫理審査を行う予定であったが、運営委員会で再度調査について検討した結果、新型コロナウイルス感染症の拡大が収まらず、 2020 年度に募集した付帯研究の実施は困難であるという結論に達した。そのため運営委員会および日本ホスピス緩和ケア研究振興財団と協議した結果、調査実施年を 2024年度に変更し、再度スケジュールの調整を行うこと、付帯研究はウィズコロナ時代に対応したものとし、再度募集すること等を決定した。 |
3.『ホスピス・緩和ケア白書 2023』(特集テーマの概説+データブック)作成・刊行事業
『ホスピス緩和ケア白書』として、2022年度版まで19冊を刊行・配布している。 2023年度版は、特集 テーマとして「アドバンス・ケア・プランニング」を取り上げた。 2004 年 ホスピス緩和ケアの歩み、実態、方向性 2005 年 ホスピス緩和ケアの質の評価と関連学会研究会の紹介 2006 年 緩和ケアにおける教育と人材の育成 2007 年 緩和ケアにおける専門性 ~緩和ケアチームと緩和ケア病棟~ 2008 年 緩和ケアにおける医療提供体制と地域ネットワークの状況 2009 年 緩和ケアの普及啓発・境域研修、臨床研究 2010 年 緩和ケアにおけるボランティア活動とサポートグループの現状 2011 年 がん対策基本法とホスピス緩和ケア 2012 年 ホスピス緩和ケアに関する統計とその解説 2013 年 在宅ホスピス緩和ケアの現状と展望 2014 年 緩和ケアにおける専門医教育の現状と課題&学会・学術団体の 緩和ケアへの取り組み 2015 年 ホスピス緩和ケアを支える専門家・サポーター 2016 年 緩和デイケア・がん患者サロン・デイホスピス 2017 年 小児緩和ケアの現状と課題 2018 年 がん対策基本法の“これまで”と“これから” 2019 年 ホスピス緩和ケアにおける看護:教育・制度の現状と展望 2020 年 心不全の緩和ケア 2021 年 緩和ケアとリハビリテーション 2022 年 ①緩和ケアチームによる新たな試み ②緩和ケアに従事する人への新たな教育・研修 2023 年 アドバンスケアプランニング(ACP)の概念と実践への取り組み (2023 年 3 月発行) |
4.救急・集中治療における緩和ケアの推進 4年目(最終年度)
2021 年までの調査結果から、2022 年度は、救急・集中治療領域における緩和ケアフォーラムの企画並びに準備を行った。 医師及び看護師に対する調査の結果から、わが国において、救急集中治療領域の緩和ケアについては、臨床現場で高いニーズがある一方でその普及は初期段階にあり、啓発・普及を図ることは優先度が高い課題と考えられた。 調査結果を踏まえて、優先度が高い課題をどのような方向性を持って臨床・研究・教育をすすめるかについて、日本緩和医療学会、日本救急医学会、日本集中治療学会等の協力を得て、救急集中治療領域の緩和ケアを推進するためのフォーラムの開催準備を行い、2023 年 2 月 5 日(日)に、新橋ビジネスフォーラムにおいて、プログラムで救急・集中治療緩和ケアフォーラムを開催した。 フォーラムでは、救急・集中治療領域において、基本的緩和ケア、専門的緩和ケア、啓発・普及および研究・教育に課題が挙げられ、今後は、フォーラムで明確化されたこれらの課題を臨床家、研究者間で共有し、協働しながら新しい研究、教育、診療の質向上のためのプロジェクトを開始する必要が示唆された。 なお、本研究は、2022 年第 27 回日本緩和医療学会学術大会で最優秀演題賞を得た。 |
前回の調査(2017 年)から 5 年が経過しているため、従来の調査の経年的変化に加えて、人生 100 年時代と言われる中での死生観、死に方の意識など新しい項目を加えて調査を設計した。
調査は 1000 名の男女、20 代から 70 代をインターネット調査で実施し、「ホスピス・緩和ケアに関する意識調査 2023 年 ― 人生 100 年時代の逝き方 ―」と題して報告書が作成されホームページに掲載した。
またマスコミを対象としたダイジェスト版「全国の男女 1000 名に聞いた『人生 100 年時代の逝き方』」も作成し印刷するとともに、ホームページに掲載した。
本調査結果は。4月にマスコミへリリースし、数社で記事として 取り上げられた。
調査は 1000 名の男女、20 代から 70 代をインターネット調査で実施し、「ホスピス・緩和ケアに関する意識調査 2023 年 ― 人生 100 年時代の逝き方 ―」と題して報告書が作成されホームページに掲載した。
またマスコミを対象としたダイジェスト版「全国の男女 1000 名に聞いた『人生 100 年時代の逝き方』」も作成し印刷するとともに、ホームページに掲載した。
本調査結果は。4月にマスコミへリリースし、数社で記事として 取り上げられた。