理想の死に方(2)-理由 ぽっくり派:「家族に迷惑をかけたくないから」 ゆっくり派:「死の心づもりをしたいから」 理想の死に方として「ある日、心臓病などで突然死ぬ」、「(寝込んでもいいので)病気などで徐々に弱って死ぬ」のどちらかを選択した理由をたずねた結果が図10です。 「ある日、心臓病などで突然死ぬ」ことが理想だと考える人は、その理由として「家族に迷惑をかけたくないから」を挙げる人が79.3%と最も多く、次いで「苦しみたくないから」が続きました。また「寝たきりなら生きていても仕方ないから」、「痛みを感じたくないから」も多くなりました。 一方、「(寝込んでもいいので)病気などで徐々に弱って死ぬ」ことを理想だと考える人では、「死の心づもりをしたいから」を挙げた人が80.9%で、次いで多い「少しでも長生きしたいから」より突出していました。 つまり、突然死を望む人はその理由に家族への迷惑を一番に挙げているのに対し、病気などで徐々に弱って死ぬことを望む人は、死の準備をしたいことを挙げており、両者でまったく違う意識が背景にあることが明らかになりました。
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