[概 括] 2019年度は、調査研究事業、人材育成事業、普及・啓発事業および国際交流事業の4領域で16の事業を行った。調査・研究事業では、継続して実施している大規模な調査研究「遺族によるホスピス・緩和ケアの質の評価に関する研究」第4次調査が完了し、報告書を発行した。人材育成事業では終末期医療において課題となっている意思決定支援に関して、医療従事者を対象に研修セミナーを開催した。また、Whole Person Care 関連の書籍として2冊目となる『Whole Person Care 実践編:医療AI時代に心を調え、心を開き、心を込める』を発行した。さらに昨年に続いて「Whole Person Care ワークショップ」のコースⅠ、Ⅱが開講され、Whole Person Care のより深い学びが行われた。国際交流事業では、ホスピス財団 第3回国際セミナーを開催した。また第2期日本・韓国・台湾共同研究事業に続く共同研究事業として、「日本・韓国・台湾・香港・シンガポール共同研究事業」を立ち上げた。その他各事業も計画通りに進められ、ご協力いただいている皆様方に深く感謝する。
[事業活動]
(1)終末期がん患者の呼吸困難を克服する個別化治療アルゴリズムの開発:
多施設コホ ート研究による実施可能性と有効性の探索 (2)専門的緩和ケアを担う看護師に求められるコアコンピテンシー尺度の開発 2.遺族によるホスピス・緩和ケアの質の評価に関する調査研究事業(第4次調査・4年目)
3.『ホスピス・緩和ケア白書 2020』(特集テーマの概説+データブック)作成・刊行事業
4.救急・集中治療における緩和ケアの推進
ホスピス・緩和ケアにおけるボランティアの役割を確認し、そのケアの向上をめざす研修セミナーは2002 年以来継続して日本病院ボランティア協会との共催で実施されている。
本年度は関西地区で、講演と映画の上映が実施された。 ・実施日と場所:2019年6月13日(木)クレオ大阪東部館ホール(大阪市) ・講 師:柏木 哲夫氏(ホスピス財団理事長) ・映 画:「四万十 いのちの仕舞い」 ・参加者:99 名
8.「ともいき京都」におけるがん体験者・市民主体のプログラム創生事業
9. 緩和ケア・支持療法領域に関わる医療従事者を対象とした意思決定支援に関する研修セミナーの開催
10.ホスピス・緩和ケアフォーラム開催事業
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2019年度 第20期事業報告書 (自:2019年4月1日 至:2020年3月31日)