[ご挨拶] 新型コロナウイルス問題が長引く中、困難な状況におられる方々には、心よりお見舞い申し上げますと共に、医療従事者の献身的な働きにも敬意を表します。また平素より、ホスピス財団へのご理解とご支援を賜り、厚く感謝申し上げます。この度、『第21期(2020年4月1日~2021年3月31日)事業報告書』が完成しましたのでお届けいたします。 2021年6月
(公財)日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団 事業委員会・委員長 恒藤 暁
[事業活動]
(1)沖縄・東北・東京における緩和ケアの地域差に関する研究
(2)苦痛緩和のための鎮静に関する法律上の問題に関する研究 新型コロナウイルス感染症防止ため対面での実施が難しく、次年度へ繰り越すこととした。
2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、調査研究事業、人材育成事業、普 及・啓発事業および国際交流事業の4領域で当初は17事業を計画していたが、7事業が中止または延期となった。 調査・研究事業では、継続して実施している大規模な調査研究「遺族によるホスピス・緩和ケアの質の評価に関する研究」第5次調査が始まった。また「救急集中治療における緩和ケアの推進」は2年目となり具体的な調査が行われた。人材育成事業では、日本Whole Person Care研究会が当財団と協調して発足された。国際交流事業では第3期となる「日本・韓国・台湾・香港・シンガポール共同研究事業」が継続して実施された。ご協力いただいている皆様方に深く感謝する。 以下、個別の事業毎に実施報告の概要を記した。 (3)死亡診断時の医師の立ち居振る舞いに関するコンピテンシー(能力・知識・技 術・態度) の確立 (4)緩和ケア領域のランダム化比較試験に対するがん患者・家族の意向に関する大規模調査 2.遺族によるホスピス・緩和ケアの質の評価に関する調査研究事業(第5次調査・1年目)
3.『ホスピス・緩和ケア白書 2021』(特集テーマの概説+データブック)作成・刊行事業
4.救急・集中治療における緩和ケアの推進
ホスピス・緩和ケアにおけるボランティアの役割を確認し、そのケアの向上をめざすためのセミナーは2002年以来継続して日本病院ボランティア協会との共催で実施されきた。本セミナーは各地の病院ボランティアから地元での開催を希望する声も多く、開催地 が偏ることのないよう配慮している。
本年度は中国開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症防止から中止とした。 (当初予定) ・実施日と場所:2020年8月29日(土)広島市YMCA会館 ・講 師:徳永 進氏(野の花診療所院長)
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2020年度 第21期事業報告書 (自:2020年4月1日 至:2021年3月31日)