■初版監修のことば■ 厚生省(現:厚生労働省)は、末期医療のケアに関する現状、問題点を整理し、末期医療における患者あるいはその家族の要望に応えるための方策を検討するため、昭和62年7月、「末期医療に関するケアの在り方の検討会」を設置した。爾来、同検討会は1年11か月にわたり検討を重ね、平成元年6月に報告書をまとめた。 同報告書においては、がんによる末期状態を中心に、告知の在り方、望ましい末期医療のケアの在り方、施設における末期医療、在宅での末期医療などについて提言を行っている。 「プライマリ・ケアにおけるがん末期医療のケアの在り方研究班」により作成された「がん末期医療に関するケアのマニュアル」は、同報告書の主旨に沿い、第一線の医療従事者ががん患者の末期医療を行うにあたっての手引きとなることを目的として作られたものである。 「末期医療に関するケアの在り方の検討会」としては、このマニュアルを作成するにあたって研究班の委員各位が払われた多大のご努力に敬意を表すとともに、このマニュアルが広く関係者の間で積極的に活用されることを願うものである。 末期医療に関するケアの在り方の検討会座長
森 岡 恭 彦 |
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