ホスピス・緩和ケア看護職教育カリキュラムの使用方法
このカリキュラムは、ホスピス・緩和ケア病棟、緩和ケアチームおよび在宅におけるホスピス・緩和ケアに従事する看護職(看護師、保健師、助産師)を対象とした教育カリキュラムであり、3年間を教育期間として設定しています。また、ホスピス・緩和ケアの特徴から、新卒の看護職が病棟等に配属されることは少ないため、臨床看護の基本的な事項に関しては修得していることを前提として作成されています。
1. 到達目標: 1年次-患者のニード、個別性を理解できる。 医療チームで患者の情報を共有できる。 2年次-予測性をもち、患者の個別性を尊重した看護が実践できる。 家族のニードを理解し支援できる。 3年次-全人的な視点からの患者の看護ができる。 倫理的な判断ができ、患者の意思決定を支援できる。 患者に必要なケアのコーディネーションができる。
2. モジュールの構成: このカリキュラムは18のモジュールにわかれ、そのなかでまたいくつかの大項目にわかれています。各モジュールにそれぞれ教育時期、教育方法、目的、大項目、小項目、評価を示していますので、各施設で必要な項目を選択してください。なお、各モジュールの教育方法は「表1.ホスピス・緩和ケア教育カリキュラム」を参照してください。
3. カリキュラムの運用: カリキュラム運用に関しては、各施設の状況により考慮してくだい。なお、3年間を教育期間とした場合の運用案を「表2.ホスピス・緩和ケア教育カリキュラム(配属年数に基づく運用案)」として提示していますので参考にしてください。
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