module1.ホスピス・緩和ケアの定義と理念
教育時期 教育方法 目 的 大項目 小項目 評 価
経験1年目:前期 講義
グル−プワ−ク
自習
1)ホスピス・緩和ケアの歴史
・ホスピスの歴史と発展、その理念を理解する。
(1)ホスピスの誕生とホスピスム−ブメント ①ホスピスの誕生
・中世−ヨ−ロッパの聖地巡礼者に対して修道女達の手厚い看病がなされた。
 Hospiceの語源はラテン語のhospitium
・19世紀−アイルランド・ダブリンで修道尼によって死にゆく人々への慰めと安らぎを与えるケアが始められた。
・19世紀−イギリス、フランス、アメリカで「ホスピス」と呼ばれるケアが始まった。
・1976年−Dr.Cicely Saundersによりロンドン郊外にSt.Chiristopher's Hospiceが設立された。
②ホスピスム−ブメント
・イギリス−3つのケアのタイプ
 1975年〜独立型ホスピス
      在宅ケアチ−ム
      病院内サポ−トチ−ム
・アメリカ−在宅ホスピスとして紹介され発展
 1978年 National Hospice Organizationが設立
 1983年〜医療保険システムの一つとして定着
・カナダ−Palliative Care として定着
 1975年 モントリオ−ルに緩和ケア病棟が開設
□ホスピス・緩和ケアの歴史とその理念を述べることができる。
(2)日本におけるホスピス・緩和ケアの歴史と現状 ①歴史
・1977年−ホスピスが初めて紹介される
      日本死の臨床研究会が発足
・1981年−聖隷三方ヶ原病院に我が国初の院内独立型ホスピスが誕生
・1984年4月−淀川キリスト教病院に院内病棟型ホスピス誕生
・1987年−厚生省「末期医療に関するケアの在り方検討会」を設置
1989年に報告書「末期医療のケア」を発表
・1990年4月〜厚生省が緩和ケア病棟入院料を新設
 緩和ケア病棟設置基準(1998年4月改訂)が制定され、医療保険システムの一つとして認められた。
・1991年10月〜承認された5施設の代表者が集まり協議した
 ホスピス・緩和ケアの啓発普及を目的として「全国ホスピス・緩和ケア病棟連絡協議会」が発足
1997年1月16日「緩和ケア病棟承認施設におけるホスピス・緩和ケアプログラムの基準」を策定
②現状
・施設数
・診療報酬は1人1日あたり3,8000円
2)ホスピス・緩和ケアが目指すもの
・ホスピス・緩和ケアが目指すものを理解することで、自ら行なうべきケアが明らかになる。
(1)緩和ケアの定義 ・WHOの定義
・全国ホスピス・緩和ケア病棟連絡協議会の定義
□ホスピス・緩和ケアが目指すものを明らかにし、自ら行なうべきケアをまとめることができる。
(2)緩和ケアの目標と特徴 ①目標
患者と家族のQOLにとり最良の向上をめざす
②特徴
・全人的ケアの実践
・チ−ムアプロ−チ
・家族のサポ−ト
・ケアの継続
(3)様々な場での緩和ケア ・ホスピス・緩和ケア病棟でのケア
・緩和ケアチ−ムによるケア
・ホスピス・緩和ケア外来でのケア
・在宅ホスピス・緩和ケア
3)自施設の理念の理解
・ホスピス・緩和ケアの理念と自施設の理念を統合させることで、自施設でのケアの方向性を明らかにする。
(1)自施設の理念と運営方針   □ホスピス・緩和ケアの理念と
自施設の理念、及び自施設でのケアの方向性を自らの言葉で述べることができる。




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