今月のコラム |
高野山大学 学長 ホスピス財団 理事 藤田 光寛 |
私の専門領域は人文学に属するインド・チベット仏教学(古代インドやチベットの仏教文献を解読・考察する)、いわゆる座学ですので、ホスピスケアについては門外漢ですが、高野山大学の学長に就任してから、高野山大学が行うスピリチュアルケアや臨床宗教師の養成事業に関与するようになりまして、ホスピス財団でも新たに学ばせて頂いています。ここでは、仏教系の本学が行っている私共の取り組みの一端を紹介したいと思います。 仏教では、生老病死(四苦)が苦しみ(思いどおりにならないこと)の根源ですので、人々をこの苦しみから解放して、人々の心を平安に導くことを説きます。他者に対して心を寄せて慈悲(慈愛と共感)をもち、他者のためにつくすこと(利他行)を求めています。 そこで、本学では、大阪サテライト教室(大阪大学中之島センター6F)において別科スピリチュアルケア・コース(修業年限2年)、東京サテライト教室において臨床宗教教養講座(1年制)を開講しています。ここでは医療、看護、福祉、教育などの現場で必要な心のケアを学ぶことがでます。そして、日本スピリチュアルケア学会や日本臨床宗教師会の認定資格も取得することを目指しています。 例えば、東京サテライト教室の臨床宗教教養講座では、密教学・仏教学・宗教学等の基礎学問、臨床心理学・社会福祉学・寺院経営学等の実践学問、被災地での臨地実習、医療施設や病院での臨床実習などを実施しています。特に、医師であり僧侶である田中雅博先生は「医療現場に宗教者が必要である」と早くから提唱しておられ、田中先生の病院・施設で充実した講義と臨床実習が行われています。 また、宗教と医療についての公開講座「21世紀高野山医療フォーラム」を実施しています。 医師でもある(株)新日本科学、永田良一社長の「医療者と宗教者が協力し合って、クライアントの体と心の両面から癒す医療を目指したい」という思いから「21世紀高野山医療フォーラム」がうまれ、柳田邦男先生を中心とする21世紀高野山医療フォーラム理事会によって企画され、毎年実施されています。臨床の現場で宗教者が医療者と協力していかに実践すべきか(実践のあり方)を考えるための示唆に富む提言がなされています。 人々に幸福と生きる力を与える宗教者に対して、社会の期待が増していると思います。 |
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『新たな全人的ケア・・医療と教育のパラダイムシフト』 5月中旬発売 |
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ホスピス財団15周年記念講演会 | |||||||
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ホスピス財団ニュース 30号(2016年4月)が発行されました | ||||||
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J-HOPE3が刊行されました | ||||||
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ホスピス・緩和ケア白書2016が発売中です | ||||||
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ホスピス財団の2016年度事業の紹介(4回シリーズ) その2 | |||||||||||||||||
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Ellershaw 教授による講演会&シンポジウムのご案内 | |||||||
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第9回 Whole Person Careワークショップのご案内 | |||||||
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『旅立ちのとき・・寄りそうあなたへのガイドブック・・』が発行されました。 | |||||||
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個人賛助会費と一般寄附が、オンライン(クレジット決済)でも支払いが出来るようになりました | ||||
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ホスピス財団の新パンフレットをお分けしております |
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情報コーナー |
ホスピス・緩和ケアに関する新聞記事の紹介 |
・こどもホスピスが、大阪と東京で相次いで開設されたことと、その役割を紹介した記事
(毎日新聞 2016/4/20 掲載) |
・特集記事 QOD(Quality of Death) “生と死を問う”
家で看取ると題しての3回シリーズ。家で看取りを行ったケースを取材し、自宅での看取りが専門家のアドバイスを受けることで可能なことを紹介し、また末期の場合には救急車を呼びことが適当でない場合もあることを示唆した記事 (読売新聞 2016/4/3~17 掲載) |
・手術支援ロボ「ダビンチ」の腎臓ガン手術が、保険適用となったことや、ダビンチの患者への負担が少なく優れていることを紹介した記事 (読売新聞 2016/4/17 掲載) |
・新タイプの抗がん剤「オプジーボ」の開発に従事した京都大学、本庶教授の苦心談を紹介した記事
(毎日新聞 2016/4/14 掲載) |
・自らも奥様をがんで亡くされ、失意の中から立ち直り、遺族ケアががん対策の今後の課題であることを提唱した記事
(読売新聞 2016/4/3 掲載) |
・がん患者の雇用に関する企業の責務を法案に織り込むことが検討されている記事、およびがんで転職した人の現状を紹介した記事
(毎日新聞 2016/4/4, 2016/3/31 掲載) |
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