
公益財団法人
日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団 理事長
恒藤 暁
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このたび、日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団の理事長を拝命いたしました恒藤 暁でございます。これまで当財団を築き、発展に尽力されてこられた諸先輩方に深く敬意を表しますとともに、多くの皆さまからの温かいご支援に心より御礼申し上げます。
当財団は2000年の設立以来、わが国におけるホスピス・緩和ケアの向上と発展を使命として、調査・研究、人材育成、広報活動、国際交流などの事業を推進してまいりました。国内外の医療者や研究者と連携しながら国際的な知見を取り入れるとともに、講演会やセミナー、ワークショップなどを通じて、実践に役立つ学びと交流の機会を提供してきました。
高齢化が進む現代社会において、ホスピス・緩和ケアの重要性はますます高まっています。しかし、現場には依然として多くの課題が残されています。患者の症状緩和や意思決定支援、家族・遺族ケアなど、科学的根拠に基づく実践をさらに充実させるとともに、医療者だけでなく地域社会全体で支え合える仕組みづくりが求められています。
今後、現場の声を研究へ、研究の成果を現場へとつなぐ「橋渡し役」としての財団の役割をより一層強化してまいります。そして、多くの医療者や研究者の皆さま、患者さんとご家族、地域の方々と協働しながら、「いのちの尊厳を支えるケア」の実現に向けて力を尽くしてまいります。
こうした活動は、賛助会員、寄付者、関係団体など、多くの皆さまのご支援により支えられています。これまでのご厚意に深く感謝申し上げるとともに、今後もホスピス・緩和ケアへの理解と支援の輪を広げるべく、連携をさらに深めてまいります。
引き続き、当財団の活動への変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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