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今月のコラム |
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日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団 事業委員長
恒藤 暁
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気づきと行動変容
意識が変われば 行動が変わり 習慣が変わり 人格が変わり 最終的に運命が変わる 昨年4月下旬から5カ月間、カナダのモントリオールに滞在し、マギル大学で医学教育を見学する機会を得ました。この大学は、医学教育の基礎を築いたオスラー先生が教鞭をとり、緩和ケアの発祥の地でもあります。ここでWhole Person Careプログラムが誕生しました。 このプログラムの責任者であるハッチンソン先生のもとで、私は20名の医学生から成る小グループの体験学習のオブザーバーとして参加しました。この授業では、学生は携帯電話やパソコン、筆記用具を一切使用せず、ただ自身の身体のみを使って参加します。教師はファシリテーターに徹し、学生に演習や2〜3人でのグループワークを提供します。知識の提供は最小限に留め、学生が自ら気づきを得るよう努めています。日本の教育では知識提供が中心ですが、気づきに重点を置くことの重要性が見過ごされがちです。AI時代において、医療現場での適切な行動や態度がますます重要になっています。 ニードルマン先生は著書『The Way of the Physician: Recovering the Heart of Medicine(医師の道:医療の心を取り戻す)』で、「私たちは一体何を求めていたのだろうか。それは探求者自身の変容である。この変容からしか、存在すること、愛すること、創造すること、選択すること、苦しんでいる隣人を助ける力を見出すことはできない」と述べています。気づきが与えられれば、行動が変わり、継続することで習慣が形成され、人格そして運命が変わることになるでしょう。 今年の7月12日から13日には、マギル大学医学部のスティバーマン先生を招き、国際セミナー『マインドフルネスの力:Whole Person Care教育と慢性疼痛患者へのアプローチ』を開催します。スティバーマン先生は「マインドフルネスにある医療実践コース」の責任者です。マインドフルネスにある気づきや行動変容に興味がある方はぜひ参加してください。今後もこのテーマに関連する事業を展開していく予定です。引き続きのご支援とご参加をお願いいたします。 |
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ホスピス財団第7回国際セミナーが開催されます | ||||
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第17回日本 Whole Person Care 研究会 読書会が開催されます | |||
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『Whole Person Care 理論編・・・医療の源流と実践』が好評発売中 | |||
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ホスピス・緩和ケア白書2024が発売中です | ||||
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