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今月のコラム |
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アジア太平洋ホスピス緩和ケア会議(APHC2025) 報告
今回で16回目を迎えるアジア太平洋ホスピス緩和ケア会議(Asia Pacific Hospice Palliative Care Conference :APHC)が4月23日(水)~26日(土)マレーシア・Kuching(クチン)のBorneo Convention Centre Kuchingで開催され、30ヵ国から約1100名が参加された。 大会テーマは“Embracing Diversity, Empowering Communities”(多様性の受容とコミュニティの強化)とされ、多様性という観点では講演「緩和ケアにおけるAIの役割」の中で、アメリカでは緩和ケア医の75%がAIを活用したいという興味深い結果が紹介された。コミュニティの強化では、多くの演者からコンパッションシティの形成に関する講演がなされ、 これからの緩和ケア領域におけるコミュニティの役割、必要性、その構成に多くの示唆が与えられた。また、国際学会ならではの企画として、人道危機における緩和ケアの提言が発表されたほか、本領域の専門家の講演が行われ、会場全体で活発に意見交換がなされた。 ![]() 当財団は毎回開催されている“Hinohara Memorial Lecture”の助成を行い、今回は「Lancet Commission on Death and Dying: How Does Our Region Do?」というテーマで、4名の演者が異なる視点から死と緩和ケアの価値について講演され、「Lancet Commission on the Value of Death」では、死の価値に関する考察が示され、緩和ケアの重要性が強調された。次いで資源の乏しい環境における人材育成についてブータンでの持続可能なケアの提供に向けた課題が共有された。さらに、インドでの地域ごとの死の価値観や文化的背景が取り上げられ、社会的な受容の違いが浮き彫りにされた。最後に緩和ケアにおける必須薬剤やオピオイドの課題が提起され、適切な供給の必要性が強調された。 ![]() 今回の大会では、日本から若い医師の参加が多くあり、木澤義之先生、竹之内沙弥香先生、森雅紀先生、柏木秀行先生らがそれらの方々と台湾の若い医師の交流の場を設けられたことも有意義であった。 今後もAPHCが国際交流の場として、日本、アジア、そして世界のホスピス緩和ケアの質の向上に貢献できる場として開催されることを願いたい。 ホスピス財団 事務局長
大谷 正身 ![]() |
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