新型コロナウイルスに罹患された方々や、生活面等で困難な中におられる方々へ、心よりお見舞い申し上げます。また医療従事者はじめ感染防止に尽力いただいている方々へ心より感謝申し上げます。
ホスピス財団 理事長 柏木 哲夫
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今月のコラム |
関西学院大学客員 講師
神戸学院大学 講師 ホスピス財団 理事 島田 恒
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「終活」を深めよう 今や終活は一般市民に広く行き渡っている。多くは、人生の終わりに備え、葬式・墓のことや、財産・相続について身辺整理を行っておくことを意味している。遺志を明記しておくことは残された家族に対する配慮として大切な備えであるといえよう。 今コロナ災禍のなか、命の怖れにひるんでいるとき、踏み込んで終活の中身を深めたいと考える。人生の終わりは間違いなく誰にでも訪れる。私たちの「生」は日々死に向かって歩んでいる。終わりを覚え、残された人生に向き合って、自分らしい生きざまを整え実行することが前向きの終活ではないだろうか。かつて、内村鑑三が書き残した言葉がある。財産や事業や作品は誰にでも後世まで遺せるものではなく、しかもそれが必ずしも幸福をもたらすとは限らない、しかし誰にでも遺すことができ最も重要なものは、その人らしい「高尚な人生」であるというのである。 日本人の特徴は、和を大切にする反面、個人としての宗教的信念や哲学的価値観が弱いというのが通説である。世間に流されやすく、自らが確信できる人生の信念や拠りどころ(自著『「働き盛り」のNPO―ドラッカーに学ぶ「真の豊かさ」』において「タテ軸」と称した)が希薄になっている。残された人生に向き合い、もう一度自らのタテ軸を見つめ直し、それに支えられた生活現場としての「ヨコ軸」を生きることが、その人らしい「高尚な人生」と重なるのではないであろうか。社会で得た地位や所得を超えて、与えられた環境のなかで納得のいく歩みを再確認し実践することが、それぞれの人生を豊かにし、家族や社会に大切なものを遺す最大の営みになる。そうであるとすれば、本当の終活とは、いかに生きるかという「生」への課題であるということができる。 当財団が、世間ではあまり取り上げられていない深みに入った「終活」を一般社会や個人に頻繁に発信していくことが、ユニークで重要な役割になると考えるが、いかがであろうか。 |
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ホスピス財団 20周年記念講演会 | |||||
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Whole Person Care ワークショップ2020 | ||||
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ホスピス財団 第4回国際セミナー | ||||
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『 Whole Person Care 実践編 』 ー医療 AI 時代に心を調え、心を開き、心を込めるーが発刊されました | |||||
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J-HOPE4が発行されました | |||
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ホスピス財団ニュース38号が刊行されました | |||||
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ホスピス財団 柏木理事長がニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」に出演 | |||||
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『新たな全人的ケア・・医療と教育のパラダイムシフト』 好評発売中 |
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情報コーナー |
NHK・TVシンポジウムで「もしバナゲーム」が紹介されました | ||
5月14日(土)NHK・TVシンポジウム「自分らしく生きる・・・ACPとがん緩和ケア」番組で自分の最期に何が一番大切にしたいかの意思決定に有効な「もしバナゲーム」が紹介されました。
https://www.i-acp.org/game.html
放送内容は、今月のお便り4月号に新聞記事の紹介として掲載していますので参照ください。 ホスピス財団事業委員の田村恵子先生はじめ4人の専門家のシンポジウムです。 https://www.hospat.org/foundation-news-65.html |
ホスピス・緩和ケアに関する新聞記事の紹介 |
・マインドフルネス 医療ルネッサンス特集記事(8回連載) マインドフルネスを実践することで、精神的な危機を脱出することができた体験など4つの事例を取材し、紹介した大変興味深い記事。最終回では、日本マインドフルネス学会理事長の早稲田大学教授・越川房子氏が、マインドフルネスについて簡潔な説明をされている。 (読売新聞 2020/05/04 〜14 連載) |
・「お迎え」体験の安心感 死期に近い人が体験した「お迎え」現象について、仙台市の岡部医院・河原院長に取材して多くの方々の実体験が紹介されている記事。 (毎日新聞 2020/05/17 掲載) |
・新型コロナウイルスの影響でがん患者へ悪影響 新型コロナウイルス感染拡大で、各地の病院で、がんの手術が出来ないなどの悪影響が出ていることを紹介した記事。 (毎日新聞 2020/05/08 掲載) |
・ACP(人生会議)を考える・・・特集記事 前半3回 終末期の延命処置や、救急搬送に関して、本人の意思を家族や医療者と相談し、意思表示することの大切さを伝える記事。延命か尊厳か、いざという時に本人、家族が後悔しないように事前指示書を作成することが必要とされている。 (読売新聞 2020/04/20・21・22 連載) |
・がん乗り越えたが力出ず(人生相談) 子宮頸がんを乗り越えたが、自分のために生きる意味がなくなったという相談に対して、解決のヒントを与えている記事。 (毎日新聞 2020/04/17 掲載) |
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