今月のコラム |
公財 日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団
理事長 柏木 哲夫 |
ホスピス財団設立20周年を迎えて “ホスピス・緩和ケアの質の向上”を掲げて、2000年12月に設立された当財団は 調査・研究事業、人材育成事業、普及・広報事業および国際交流事業を4つの柱として 活動を続け、ここに20周年を迎えることができました。これは、多くの団体、個人の皆様の暖かい ご支援があってのことと思い、心より感謝申し上げます。また、事業の推進に尽力いただいた 関係の方々へも厚くお礼申し上げます。 この20年間を振り返りますと、設立当初は、100施設に満たなかったホスピス・緩和ケア病棟も 今や400施設を超えるまでに拡がりました。また、がん対策基本法を始めとする国のがん対策への 取り組みや、医学、看護学、薬学の進歩により、がん生存率も向上し、ひと昔前の“がん=死”というイメージから、“がんとともに生きる”という考え方も拡がりつつあり、今や人生100年時代と言われるようになりました。 しかし、その反面、2025年問題を筆頭に、超高齢化社会ゆえの課題も多く残されています。 そしてそれに伴い、ホスピス・緩和ケアの領域も、がん以外へも拡がりつつあります。現在では、充分に適用されていない非がん患者へのホスピス・緩和ケア、ICUを含む救急医療分野へのホスピス・緩和ケアのあり方、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の普及啓発、がんサバイバーへの支援など、20年前には考えられなかった問題が出てきております。 これからのホスピス財団は、このような新しい課題にも対応することが、今与えられている使命であると考えております。全ての課題を当財団だけで担うことはできませんが、設立の精神である“ホスピス・緩和ケアの質の向上”を掲げつつ、全人的苦痛の緩和というホスピスマインドを、より多くの領域で実践できるための事業を、調査研究分野と人材育成分野を中心に推進していきたく願っております。 そして、そのための事業運営資金は、皆様からの賛助会費、ご寄付でのみ成り立っております。 しかしながら、昨今の厳しい経済環境などから、財源不足に悩まされております。“その人らしい 生を最期まで支えるホスピスケア“の実現のため、皆様からの、さらなるご支援ご尽力をお願い申し上げます。 (ホスピス財団ニュース4月号にも同文を掲載いたします。) |
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20周年記念講演会 |
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Whole Person Care ワークショップ2020 | |||||||
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ホスピス財団 第4回国際セミナー | |||||||
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ホスピス・緩和ケア市民フォーラム in 京都「Zenから学ぶグリーフケアのエッセンス」動画配信中 | |||||
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ホスピス財団ニュース38号が刊行されました | |||||
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J-HOPE4が発行されました | |||
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ホスピス緩和ケア白書2020が刊行されました | |||||
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ホスピス財団 柏木理事長がニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」に出演 | |||||
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情報コーナー |
映画「いのちがいちばん輝く日」が新たにDVDとして販売されました | |||||
ホスピス財団が後援している映画がDVDとして発売されました。 このDVDには、特別対談として柏木哲夫氏と細井 順氏の対談が収録されています。 |
ホスピス・緩和ケアに関する新聞記事の紹介 |
・がん10年生存率を発表 国立がん研究センターは2003年~2006年にがんと診断された方の部位別生存率を発表した。 詳細は http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/ (毎日新聞 2020/03/18 掲載) |
・旅立ちまでの最善の道 がんステージ4で、治療も出来なくなったが、それでも何とか生活をつづけている一人の主婦を取材した記事。最善の道をどのように見出すのか、がん患者に限らず全ての人の課題である。 (毎日新聞 2020/03/15 掲載) |
・変わる日本の葬送 平成期は、散骨、樹木葬、家族葬などが多くなり、日本の埋葬の形が変わりつつある。 茨城キリスト教大学の森 謙二名誉教授は、この状況に関して「死者の尊厳」が失われつつあるのではと警鐘を鳴らしている。これからは葬送についての一定のルール作りが必要と論じている。 (毎日新聞 2020/03/03 掲載) |
・フォーラム「がんと生きる」・・・こころとからだ、私らしく・・・・ 読売新聞、NHK厚生厚生文化事業団などが主催した、フォーラムが開催され、約800人の人が熱心に耳を傾けた。 緩和ケアの目的、治療と暮らしの両立、悩みや不安を分かち合う試みなど、がんとともに生きて最終章をどう迎えるかなど、田村恵子氏を始め、各方面の専門家が提言。 (読売新聞 2020/02/23 掲載) |
・全国の緩和ケア診療実績アンケート 読売新聞が、全国のがん診療拠点病院をはじめ、緩和ケアを提供している病院、計726施設にアンケートを実施し、300施設から回答を得た。年間の診療実績や診療体制が報告されている。 (読売新聞 2020/02/19 掲載) |
・みとりの物語 ダウン症の弟と60年以上を共に過ごし、66歳の最期を看取った二人の姉の歩みを綴った足跡が8回シリーズで紹介されている。また、長姉は、夫をがんで亡くし、また母親も看取った経験も記されている。高齢のダウン症の方の介護の難しさの中で、それを支え続けた姉妹の愛情を感じさせられる記事である。 (読売新聞 2020/02/19~28 連載) |
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