今月のコラム |
ホスピス財団評議員
株式会社メディカ出版 & 株式会社保育社 代表取締役 長谷川 素美 |
がん社員に寄り添って、共に生きる 医療出版界で碌を食んで41年。関西にあらばこそ出会えた才援達のお陰で、約7割が女性という女傑軍団カンパニ-を率いています。単にイケ面‘運’に恵まれず、背に腹変えられずの選択でしたのに、今や女性活躍で注目され光栄にも あちこちから表彰状を授かっています。世の中、何が幸いするか分かりません。 ここ数年、殊に独身貴族にがん診断される方が多く、女性は産む性なのねを実感させられています。働き盛り30代から50代のべテラン揃いです。退職されると貴重な人財を失い大きな痛手です。彼女たちを失わないためには、皆と同じ土俵で勝負できるよう「特別扱いせず」見守ることに決めました。 「手術」→「化学療法」→「放射線治療」の厳しいプロセスを乗り越え、片方の乳房を失った上席管理職も、今では温泉が楽しみになるくらい生き生き敏腕を揮っています。まだ幼かった子らの母編集者に、「一番辛かったのは何?」と尋ねますと、「大丈夫?休めばよいのに。」フレーズだったそうです。「優しく配慮していただけてのお気持ちということは分かります。でもその言葉に「もう辞めよう」メンタルが引き摺られていく方も、きっと多い筈です。それよりも「仕事が山積み。あなたならお出来になられるでしょ!」と言ってもらえた方が、「子供が成人するまでは仕事を!」の私には、余っ程心の支えでした!」と、ウィッグから脱して、素敵な自毛スタイルに大変身ママは申します。 難しい国家試験取得者で、現在経過観察中の姫社員は、「泣きました。泣いてても病気は止まってくれません。先生にお任せするしかない。それはよく分かっていますが、頑張って出来ることと頑張ってできないことがあります。そこを医療者には分かって欲しい!」が希望でした。3者3様に医療の恩恵を受け、活躍し続けてくれています。この‘運’の共通項は「特別扱いせず」でした。 人は運命を選ぶことはできないかもしれませんが、でもどう生きるか、生き方は選べます。がんに罹ったら退社させる優しさより、どう手助けすれば、がん患者が引き続き職場で輝き続けられるか、社会で支えるしくみを、今こそホスピス財団から発信すべき‘とき’と考えます。がん患者だけでなく、さまざまな立場の社員が前向きに働いていくことができれば、結果、それが企業の利益に、社会還元原資に繋がっていきます。ぜひご一緒に、‘共に幸せに生きる!’絵を描きましょう。 |
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ホスピス財団の2019年度 調査・研究助成金のご案内【公募】 | ||||||||
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ホスピス・緩和ケアフォーラム2019 協力医療機関募集 | |||
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ホスピス財団が共催する「ともいき京都3周年記念イベント」が京都で開催されます | |||
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ホスピス・緩和ケアボランティア研修会が開催されました | |||
本年は、札幌市で開催されました。 講師の清水哲郎氏から、「エンドオブライフ・ケアにおける本人、家族の意思決定支援」と題して、時機にかなった講演がなされました。 また札幌在住の音楽療法士である中山ヒサ子氏からは音楽療法の有用性について、実演を交えての講演がなされました。 ・・・講演内容は後日のホームページで公開いたします。 ■ 日 時:2018年6月8日(金)13:00~16:30 ■ 会 場:札幌市教育文化会館 ■ 参加者:122名 |
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「ホスピス・緩和ケアに関する意識調査2018年」が発行されました | ||||||||
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第18期事業報告書が出来上がりました | |||||
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Whole Person Care ワークショップのご案内 | |||||
まだ定員に若干の余裕があります。お申し込みは早めにお願いいたします。 | |||||
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ホスピス財団が後援する新しい映画「四万十・・いのちの仕舞い」が、公開上映されています | ||||||
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ホスピス財団の2018年度事業の紹介(4回シリーズ) その3 | |||||||||||
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『新たな全人的ケア・・医療と教育のパラダイムシフト』 好評発売中 |
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情報コーナー |
ホスピス・緩和ケアに関する新聞記事の紹介 |
・がんに「笑い」は効果があるのか 「笑い」が効果があることを研究テーマとして取り組んだ大阪国際がんセンター宮代所長にインタビューし取材した記事。今年の5月に成果がまとまり、笑いにはがん患者の苦痛を和らげる効果があることが分かってきた。 (読売新聞 2018/6/29 掲載) |
・がん患者の就労支援 ステージ4でも、現役で仕事を続けている2名の方を取材した記事。仕事を続けることの困難さは あるが、雇用者側の配慮、同僚やサポートしてくださる方の援助で、「自分らしく」継続して仕事をすることが可能であることを紹介している。 (毎日新聞 2018/6/27 掲載) |
・島根、隠岐 散骨の島 葬儀や墓の様相が変化しつつある中、散骨も増加しつつある。島根県隠岐にある「カズラ島」は町も散骨への理解があり、ふるさとに帰還するということで協力している。その様子などをレポートした記事 (毎日新聞 2018/6/24 掲載) |
・高木慶子さんへのインタビュー 80歳を超えられても未だ、現役で活躍されている上智大グリーフケア研究所の高木慶子さんへ、グリーフケアに関わることになった経緯や、現在の 心境をインタビューした記事 (読売新聞 2018/6/13 掲載) |
・人生最期の選択 ・・・延命をしますか? (4回の特集記事) 終末期医療に関する意思をしっかり伝えておくことが必要であることを、4つの事例で紹介した特集記事。「意思表明書」で家族が救われた例、救急車を呼ばなかった例、一方で胃瘻をして最期まで共にいたいという例、透析をやめて家で最期を迎えた例。しっかりした心構えと意思を残すことを教えられる記事 (毎日新聞 2018/5/31〜6月3日 掲載) |
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