今月のコラム |
ホスピス財団理事
榎原 良行 |
新たな時代に対応した地域福祉政策の課題 少子高齢化や人口減少、核家族化の進行、地域のつながりの希薄化など、地域社会を取り巻く環境の変化などにより地域住民が抱える福祉ニーズが多様化、複雑化してきており、一億総活躍社会づくりが進められる中、福祉分野においても「ニッポン一億総活躍プラン」が平成28年6月2日閣議決定され、高齢者、しょう害者、児童など全ての人々が地域、暮らし、生きがいを共に創り、高めあうことが出来る「地域共生社会」の実現を目指すことになった。地域のあらゆる住民が役割を持ち、支えあいながら、自分らしく活躍できる地域コミュニテイを育成する。そこでは、住民が主体的に地域課題を把握して解決を試みる体制づくり及び市町村における育児、介護、しょう害、貧困、さらには育児と介護に同時に直面する家庭など所帯全体の複合化・複雑化した課題を包括的に受け止める総合的な相談支援体制づくりを支援し、推進することを目的にする。 従来、介護やしょう害、育児、貧困といった福祉ニーズに対しては分野別の相談支援体制によって、行政や各地の包括支援センターの注力と働きで包括化が進められてきた。しかし地域住民所帯の複合的、複雑化したニーズに対しては現状では縦割り行政の弊害に起因していわゆる「たらい回し」される事態もあって適切なサービスを受けることができない対象者も存在した。 具体的に想定される例を挙げると
地域活動を通して住民が把握した課題に就いて、包括的に受け止め、相談、助言、情報提供を行うとともに、必要に応じて支援機関につなぐことのできる体制を構築する必要がある。専門的な知識をもちいて複雑な課題の解きほぐしに要する時間、単に相談件数の多さだけでは活動を評価できないそれらの仕事、それをサポートする充分な体制、必要な費用を賄う充分な財源とこれからの課題が大きい。 |
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「ホスピス・緩和ケアに関する意識調査2018年」が発行されました | ||||||||
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第18期事業報告書が出来上がりました | |||||
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ホスピス財団 第2回 国際セミナーのご案内 “米国の緩和ケアにおける倫理的ジレンマ” (逐次通訳付) |
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Whole Person Care ワークショップのご案内 | |||||
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ホスピス財団ニュース34号が発行されました | |||||
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ホスピス財団が後援する新しい映画「四万十・・いのちの仕舞い」が、公開上映されています | ||||||
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ホスピス財団の2018年度事業の紹介(4回シリーズ) その2 | |||||||||||||||||||||||
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『新たな全人的ケア・・医療と教育のパラダイムシフト』 好評発売中 | ||||||
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情報コーナー |
ホスピス・緩和ケアに関する新聞記事の紹介 |
★ホスピス財団の調査『余命が限られた場合、どのような医療を受け、どのような最期を過ごしたいか』が、 多くの新聞に記事として取り上げられました (5月22日 日本経済新聞 5月25日 朝日新聞デジタル 5月26日 朝日新聞 掲載) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180525-00000018-asahi-soci |
・在宅医療を地域で支える 在宅医療で頼りになる、“かかりつけ医”を中心として医療機関の連携が進められつつあるが、実際にそれがうまく機能している徳島市のクリニック医とそのネットワークを紹介するとともに、療養支援病院も同じように在宅医療に貢献している実例を紹介した記事 (読売新聞 2018/5/28、29 掲載) |
・最期の迎え方問いかけ ホスピス財団が後援している映画「四万十・・いのちの仕舞い」の映画監督、溝渕雅幸氏を取材した記事。 “いのちと死”をテーマとするに至った経緯などが語られている。 (読売新聞・奈良版 2018/5/28 掲載) |
・和尚のフリーランス宣言 住職を辞め、フリーランスとして、仏道探求へと独自の歩みを始めた高橋卓志和尚に同行し、その生い立ちや、経歴、活動を取材した記事。「革命僧」「異端僧」と言われても、寺や宗派を超えて市井の人々のために尽くしたいという理念に、記者は得心した。 (毎日新聞 2018/5/27 掲載) |
・再発がんの患者さんが集まり語り合う「集団精神療法」 埼玉医大国際医療センターの大西秀樹教授と臨床心理士の石田真弓講師が毎月1回、がん再発患者さんたちと語り合う会を開催されているが、それに参加した記者が感動を与えられた内容を紹介した記事。 記者は語っている「いのちのカウントダウンが始まっているとき。そんなときでも人は善くなろうとする。 人間はかよわい。だけど同時に限りなく、つよくやさしくなれるのだと」 (毎日新聞 2018/5/27 掲載) |
・認知症になっても役に立てる 鎌田 實氏が、映画「蝶の眠り」の紹介から始めて、アルツハイマー病の解説を行い、かつその予防法や、認知症患者にも満ち足りた生活があることを紹介した記事 (毎日新聞 2018/5/21 掲載) |
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