今月のコラム |
関西学院大学 人間福祉学部 教授 坂口 幸弘 |
グリーフ&ビリーブメントカンファレンスへのお誘い 学問分野の専門化と細分化にともない、世の中には数多くの学会があります。たとえば心理学関連の学会でいえば、日本心理学諸学会連合に加盟している学会だけでも50団体を上回っています。私も心理学系を含め複数の学会に所属していますが、私の研究テーマである悲嘆(グリーフ)や死別(ビリーブメント)は、一部の学問領域においてのみで扱われるテーマではありません。悲嘆や死別という体験についての理解を深め、悲しみを抱えた方々への有益な支援方法や提供体制などを幅広く考えていくためには、特定の学問の枠組みにとらわれず、医学や看護学、心理学、社会学、社会福祉学、宗教学、文化人類学、教育学などを含む学際的な観点からのアプローチが望まれます。しかしながら、興味・関心が近くても、学問領域や所属学会が異なれば、研究者や専門職同士が出会い、意見交換を行う機会は必ずしも多くないのが実情です。 そこで、異なる分野の有志が集まって「グリーフ&ビリーブメント研究会」を立ち上げ、基礎研究から臨床実践までを含めた学術的交流や教育・研修の場として、2010年1月に「第1回グリーフ&ビリーブメントカンファレンス」を開催しました。このカンファレンスは、悲嘆の理解と死別者への支援を共通命題に掲げて、学際的かつ学術的研究を促進するとともに、質の高いグリーフケアの実践と普及に貢献することを目的としています。ホスピス財団には、本事業の趣旨に賛同し、第2回カンファレンスより助成をしていただいています。研究会の世話人の一人として、紙面をお借りして、これまでのご助力に心より御礼申し上げます。 今年度の「第7回グリーフ&ビリーブメントカンファレンス」は、2016年1月31日(日)に、関西学院大学大阪梅田キャンパスにて開催されます。今回は、宗教者、自治体、市民活動、緩和医療など、さまざまな立場や臨床場面での研究や実践活動が報告される予定です。悲嘆やグリーフケアに関心のあるさまざまな分野の研究者、ならびに各種専門職として死別者の援助に関わっている医療関係者、福祉関係者、宗教関係者、行政関係者、学校関係者、葬儀関係者などの方々の参加をお待ちしています。「グリーフ&ビリーブメントカンファレンス」の詳細については、2015年11月に開設したばかりの研究会のホームページ(http://gandb.net/index.html)をご覧ください。 |
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『旅立ちのとき・・寄りそうあなたへのガイドブック・・』が発行されました。 |
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第7回グリーフ&ビリーブメント カンファレンス開催のお知らせ | |||||||
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第9回 Whole Person Careワークショップのご案内 | |||||||
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ホスピス財団ニュース 29号(2015年10月)が発行されました | ||||||
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2015年度 ホスピス・緩和ケアボランティア研修会の開催記録が出来上がりました | ||||||||
2015年度は、奈良会場と熊本会場の2回の開催となりました。開催記録をホームページに掲載いたしました。 | ||||||||
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個人賛助会費と一般寄附が、オンライン(クレジット決済)でも支払いが出来るようになりました | ||||
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ホスピス財団の新パンフレットをお分けしております |
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情報コーナー |
セミナー関係 | ||||
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映画の案内 | ||||
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ホスピス・緩和ケアに関する新聞記事の紹介 |
・ストレス低減にマインドフルネスを取り入れている企業が多くなっていること、また手軽に取り組めるマインドフルネスの実践を紹介した記事
(毎日新聞 2015/12/25 掲載) |
・診療所として、ホスピスとして“最期まで自分らしく”をささえている千葉県の「花の谷クリニック」を紹介した記事。ホスピスの原点をもう一度教えられる、多くの方に読んでいただきたい記事 (毎日新聞 2015/12/20 掲載) |
・認知症の入院患者をケアする認知症看護認定看護師の働きを紹介した記事
(読売新聞 2015/12/8 掲載) |
・女優 仁科亜季子さんが、自らの4度目のがんにも拘わらず、笑顔で生活していることを紹介した記事
(毎日新聞 2015/12/7 掲載) |
・生まれながらの難病の子どもと二人で生きている女性の日々を描いた感動的な5回特集記事であり、周囲の援助やレスパイトケアの充実が必要であることを紹介した記事
(読売新聞 2015/12/4~10 掲載) |
・心のケアに関しての記事に寄せられた読者からの反響や質問への回答が記された記事
(毎日新聞 2015/11/29 掲載) |
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