今月のコラム |
中京学院大学 一般社団法人 スピリチュアルケア研究所 安田 裕子 |
Whole Person Care ワークショップへのいざない 2012年からスタートした「Whole Person Careワークショップ」はこれまでに大阪・東京・北海道で開催され,本年で4年経ちました。基本のプログラムは変わりませんが,毎回バージョンアップしており新鮮に感じられます。何気なく繰り返される日々の生活を,時に立ち止まって,心を開いて自分をみて,自己発見し,そしてまた生き方を選択する。Whole Person Careワークショップはそのような気づきの場であると思います。参加された方の中には,もう一度ご自身を振り返りたいということで再受講される方もおみえです。 さて,ワークショップの中では瞑想も行います。瞑想には,ゆるめる(緩和,集中)・みつめる(観察,洞察)・たかめる(促進,生成)・ゆだねる(融合,統合)方法があると大下大圓氏が分かりやすく書いておられます。それらをすべて含めたマインドフルネス瞑想を行っています。マインドフルネスとは簡単に言えば「気づき」 です。自分の呼吸に集中し,そして自身の思考(頭),感情(心),身体(行動)に意図的に意識を向け自分自身の在り様を見つめていくのです。 マインドフルネスという言葉は横文字ですが,元々は何千年と続く仏教の教えの中での仏教瞑想がルーツです。その流れの中でマサチューセッツ大学のジョン・カパットジン博士が現代医療の中で使えるように体系化しました。これはマインドフルネスを用いたストレス低減法として慢性疼痛緩和に役立っています。他にも高血圧,喘息,糖尿病等の身体的な病状を改善したり,不安,不眠等の精神的な障害を改善したりすることが科学的研究でも検証されています。さらには健康な人がより良く生活するために感情をコントロールしたり,ストレスを軽減したり,学習能力の向上や能力開発等にも幅広く役立っているようです。 私自身が瞑想に触れたのは今から三十数年前になります。その頃はマインドフルネスという言葉も使われず,あまり知られてもいませんでした。ところが最近は医療,福祉,教育分野だけではなく,ビジネス分野でも大手IT企業等が研修として取り入れ,マインドフルネス瞑想を社員が行っていることが報告されています。アメリカ・ヨーロッパではこのマインドフルネスがちょっとしたブームになっています。そして日本でもそんな兆しがあるようです。 私たちは日々の生活の中で,あえて意識して静かな時間を作らないと,ストレスを抱えたまま流されて生きていくのかも知れません。「Whole Person Careワークショップ」の体験は気づきの場として自分への最高の贈り物となるのではないでしょうか。 |
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“旅立ちのとき” 出版記念講演会 『参加ご希望の方は、お早めにお申し込み下さい』 | |||||||
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『旅立ちのとき・・寄りそうあなたへのガイドブック・・』が発行されました。 |
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ソーシャルワーカーのスキルアップを目指す実践セミナーが開催されました | |||
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第7回グリーフ&ビリーブメント カンファレンス開催のお知らせ | |||||||
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2016年度 事業助成募集のご案内 ・・・応募の締め切りは11月30日です。 | |||||||||
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ホスピス・緩和ケアフォーラム2016 協力医療機関募集 ・・・応募の締め切りは11月30日です。 | |||||||||
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ホスピス財団ニュース 29号(2015年10月)が発行されました | ||||||
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個人賛助会費と一般寄附が、オンライン(クレジット決済)でも支払いが出来るようになりました | ||||
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ホスピス財団の新パンフレットをお分けしております |
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情報コーナー |
新刊紹介 | |||
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セミナー関係 | ||||
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ホスピス・緩和ケアに関する新聞記事の紹介 |
10月は、ホスピス緩和ケア週間(10月4日~10日)もあり、がん、緩和ケアに関する特集記事が組まれていました。「がん相談支援と家族」の特集記事では、その最終回にホスピス財団事業委員の小川朝生先生が登場されました。 |
・「がん社会はどこへ」第3部 今回は心のケアに関して焦点を当てた5回連載の特集記事 (毎日新聞 2015/10/21~28 掲載) |
・東日本大震災を機に、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」に背中をおされ、被災者の心の問題に向きあっている長崎から岩手県大槌町に移住した心療内科医を紹介した記事。 (毎日新聞 2015/10/21 夕刊掲載) |
・祇園の元芸奴さんで、ジャズシンガーの女性が、自らのがん体験を講演や歌で啓発活動をしていることを紹介した記事
(毎日新聞 2015/10/15 夕刊掲載) |
・前立腺がんを凍らせて壊死させる臨床研究を慈恵医大が始めたことを紹介した記事 (読売新聞 2015/10/5 掲載) |
・「がん相談支援と家族」をテーマに、その専門家が現状や対策を語っている6回連載の特集記事 (読売新聞 2015/10/2~9 掲載) |
・阪神大震災でボランティア活動を続け、昨年9月に亡くなった黒田裕子さんの医師を受け継いで活動されている住民の活動を紹介した記事
(毎日新聞 2015/10/2 夕刊掲載) |
・在宅での看取り環境を整備するために、死亡診断書の交付要件を緩和することを政府のワーキンググループが検討を始めたことを紹介した記事 (毎日新聞 2015/9/29 掲載) |
・「別れを話し合う」をテーマに、いくつかの切り口で現状を紹介した5回連載の特集記事 (読売新聞 2015/9/17~23 掲載) |
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