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ホスピス・緩和ケア
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(2011年7月1日~)
ホスピス・緩和ケアとはなんですか
WHO(世界保健機構)は緩和ケアを次のように定義しています。(2002年)

「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフを改善するためのアプローチである。」

Palliative care is an approach that improves the quality of life of patients and theirfamilies facing the problem associated with life-threatening illness, through the prevention and relief of suffering by means of early identification and impeccable assessment and treatment of pain and other problems, physical, psychosocial and spiritual

「日本ホスピス緩和ケア協会」 は、ホスピス緩和ケアを提供するさまざまの医療機関を中心に組織されている法人ですが、緩和ケアについて次のように説明しています。
1.緩和ケアとは
緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面する患者と其の家族に対して、痛みや其の他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメント対処(治療・処置)を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、クオリティ・オブ・ライフを改善するアプローチである。

2.緩和ケアは・・・
・ 痛みやその他の苦痛な症状から解放する
・ 生命を尊重し、死を自然なことと認める
・ 死を早めたり、引き延ばしたりしない
・ 患者のためにケアの心理的、霊的側面を統合する
・ 死を迎えるまで患者が人生を積極的に生きてゆけるように支える
・ 家族が患者の病気や死別語の生活に適応できるように支える
・ 患者と家族―死別後のカウンセリングを含む―のニーズを満たすためにチームアプローチを適用する
・ QOLを高めて、病気のかていに良い影響を与える
・延命を目指す其のほかの治療―化学療法、放射線療法―とも結びつく
・それによる苦痛な合併症をより良く理解し、管理する必要性を含んでいる

「ホスピス」 について若干、追記しますと・・・
ホスピスは1967年、シシリー・ソンダース博士によって開設されたロンドン郊外の聖クリストファー・ホスピスに始る。主にがんの末期患者の全人的苦痛を、チームを組んでケアしていこうというもので、日本では1981年に浜松の「聖隷ホスピス」、1984年に「淀川キリスト病院ホスピス」が開設されました。

ホスピス・緩和ケアの特色としてチーム・アプローチがあります。患者と家族を中心に、医師、看護師、ソーシャルワーカーなどの専門職とボランティアとで構成するチームによるケアです。

現在、日本全国で213施設・4,230床(2011年4月1日現在)あるホスピス・緩和ケア病棟(医療保険制度による承認施設)で提供されている緩和ケアの対象となるのは、「主として末期の悪性腫瘍(がん)の患者または後天性免疫不全症候群(AIDS)に罹患している患者」と定められています。然し、ホスピス・緩和ケアは、此れ以外にも、訪問診療・訪問看護・訪問介護などによる在宅ケア、一般病棟での緩和支援ケアチームによる緩和ケア、ホスピス・緩和ケア専門外来、或いはまだあまり普及していませんがホスピス・緩和ケアのデイケアなどがあり、必ずしも末期(治癒不可能)であることを前提としない場合もあります。

症状や環境(家族、地域の医療施設など)によってどのようなケアを選択するのがよいか、医療者との充分な話し合いが重要です。

2006年6月に成立した「がん対策基本法」では、国及び地方公共団体に、「がん患者の状況に応じた疼痛等の緩和を目的とする医療が早期から適切に」(同法第16条の一部)行われるために必要な施策を講じるべきことが定められており、今後、緩和ケアの対象は着実にひろげられていくと考えられます。

ホスピス・緩和ケアについての解説書はいろいろありますが、2006年6月に出版されたもので、一般向けとして、当財団の柏木理事長著『(定本)ホスピス・緩和ケア』(青海社)をお勧めします。